2024年度新規技術開発試作品「医療用モールド高圧トランス」が完成しました

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【ふじみまち産業振興センター 2024年度新規技術開発試作品支援事業】

ふじみまち産業振興センターでは、町内事業者の皆さんの事業を支援するため、新製品等を開発するための試作品を製作する場合にその製作費用の一部を補助しています。
>> 2024年度試作品支援事業詳細
※本事業は2025年度も継続の予定ですので、新製品開発などにご活用ください。

2024年度新規技術開発試作品の2件目が完成しましたのでご報告いたします。

試作品名:医療用モールド高圧トランス

事業所名:武蔵野通工株式会社

試作の目的

高電圧(15kV)を発生させるための特殊構造と高耐電圧を維持するために、シリコン剤を充填(真空脱泡)するための装置と専用設計を構築する必要がある。

試作品の概要

医療用途での高圧トランスは、X線発生装置や電位治療器に用いられることがあるが、当該試作品は移動可能型の電位治療器としてのニーズがある。(リハビリテーション施設等) 又、従来型の高圧トランスは、コイル製作に於ける作業が属人的な部分が多く、安定した供給や品質不良が少なくないと言われている。当社が開発する高圧トランスは、これらの課題をクリアした作業性と品質の安定化に優れた構造としている。具体的には、コイルボビンの樹脂成形によるセパレート化、コイル全体を高耐電圧のシリコン剤で充填する方式である。

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試作品の強み、アピールポイント

3Dプリンタに依るコイルボビンの試作品で幾つかのパターンで構造を確認することが可能となった。又、簡易真空機器によって最適な真空度・時間を数値化することが出来た。

期待される成果・効果

当該試作によって、量産前シミュレーションが短期間で行うことが出来た。又、精緻な樹脂成形金型への移行や量産用真空装置の選定にも寄与している。


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