<令和3年度事業計画>
令和元年に実態調査時に事業承継についても調査をしました。その結果、富士見町内では後継者あるいは後継予定者が比較的多い実態がありました。
改めてセンターで独自調査した結果、町内では約90名の後継者・後継者予定者・若手経営者がいる実態があります。
センターではこの方々を貴重な財産捉えて支援していきたいと考えております。
1 ふじみまち後継者創造の会
(1)目的
10年後、20年後の将来を見据えた富士見町の産業(工業・商業・建設業・農業)に携わる後継者等の育成を目的とする。
(2)戦略
① 後継者創造の会を設立し、異業種との関わりを持ちながら、今までと違う考え方やものの見方を発見する。
② 将来経営者や会社役員に就いてからでは経験できない他社の現場体験を通して、経営者の感性を養っていく。
(3)戦術(手段)
次の分野ごとにグループ分けをして実施する。
① 工業・建設業グループ
ア)事前実習
イ)現場体験実習
・体験実習は3日間から5日間程度とする。この間に社長からも講話をいただく。
ウ)事後報告
・各自でレポートをまとめて報告・検討会を実施する。
・必要により個別懇談の実施をする。
② 商業グループ
ア)情報交換会の実施
テーマを探求するために2か月に1回情報交換会を実施する。
③ 農業グループ
ア)情報交換会の実施
テーマを探求するために2か月に1回情報交換会を実施する。
2 品質管理グループ
(1)目的
① 富士見町内製造業の品質ブランドの向上を目的とする。
② 各事業所については品質レベルの1ランク上を目指す。
(2)戦略
各事業所に募集をかけて品質管理従事者を中心とした品質管理グループを作り、相互に自己研鑽して品質管理のレベルアップを図る。
(3)戦術(手段)
各事業所のレベル、あるいはニーズに応じてコースを設定して研修会を実施する。
① 品質管理の基本
② QC7つ道具の活用
③ QC検定
④ 品質認証
⑤ 現場指導
⑥ 個別課題解決など
3 ヘルスケアグループ
(1)目的
① 富士見町ものづくりのブランドの確立をする。
② 富士見町内製造業や建築業の若手育成の場とする。
(2)戦略
本グループは福祉とものづくりの連携の場となり、福祉側から見れば現場の課題解決として、ものづくり側から見れば新たなニーズの掘り起こしと新製品の創出の場とする。
令和2年度に実施した車いす用体重計及びおむつ用ゴミ箱の製作を活かして、建築関係・IT関係のニーズを探求していく。
(3)戦術(手段)
① 試作品の試用期間と使用者からフィードバック。場合によっては改良もしていく。
② 富士見高原医療福祉センターと富士見町社会福祉協議会から出てきている課題について、建築関係の若手経営者と検討会の実施をする。
4 景気動向調査
(1)目的
富士見町の規模別・業種別の景気動向を把握することが目的である。
(2)戦略
富士見町の景気動向を把握することにより、今後の支援や情報交換に活用する。
(3)戦術(手段)
① 中堅・中小事業所を業種別に20社程度選定する。
② 四半期ごとの調査とする。
③ 情報を提供していただいた事業所にフィードバックする。
5 定例情報交換会
(1)目的
定期的な情報共有と新事業の創出が目的である。
(2)戦略
① 情報交換を通して、情報や景気動向等を共有することにより双方の事業に活用させる。
② 情報交換を通して、新事業の探求をする。
(3)戦術(手段)
① 町産業課、町総務課、富士見森のオフィスと情報交換をする。
② 開催頻度は2か月に1回の開催とする。
6 戦略的事業構築
(1)新しい町の状況にマッチングした事業の対応をする。
<学・官機関>連携等
(2)行政・商工会または支援団体等よりの指示依頼事項の対応をする。
(富士見町内での工場や店舗の移設・増設に伴う意向調査など)